交感神経遮断薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
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●~oシン(悪心)をあたいは断る。
「~oシン」~ゾシン、~ロシン(※ナフトピジルに対応できませんでした)
「あたいは断る」α1遮断薬
悪心自体は特にα遮断薬に絡むことはないのでご了承ください。
●プラプラと選択できない、ナイフ持ってタムロするAD、フナの目も解剖。
「プラ」プラゾシン(商:ミニプレス)
「選択できない」α1受容体の細かい選択性なし
→適応症は高血圧や前立腺肥大症に伴う排尿障害
「ナイフ」ナフトピジル(商:フリバス)
「タムロ」タムスロシン(商:ハルナール)
「AD」α1A、α1Dの選択性高い→適応症は前立腺肥大症に伴う排尿障害のみ
「フナ」ブナゾシン(商:デタントール)
「目も」点眼薬で緑内症、高眼圧症の適応あり。また、錠剤では高血圧の適応もある。
練習問題(参考:第107回薬剤師国家 問161)
次の文章の正誤を答えよ。
シロドシンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、膀胱括約筋を収縮させる。
【解答と解説】誤
成分名:~oシンなのでα1受容体遮断です。
β受容体遮断薬 ゴロ
●β受容体がロールしてくっつけない。
「ロール」~ロールはβブロッカー。ただし「~テロール:β刺激薬」を優先。
※βブロッカーは、狭心症や高血圧に使われることが多い。
β1受容体遮断薬 ゴロ
●ビビるそぶり、焦ってメットはアテノない。
「ビビるそぶり」ビソプロロール(商:メインテート)
→ビソプロロールは虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全の適応もある。
なお、用量は[高血圧、狭心症>心不全]
「焦って」アセブトロール(商:アセタノール)
「メット」メトプロロール(商:ロプレソール、セロケン)
「アテノ」アテノロール(商:テノーミン)
αβ受容体遮断薬 ゴロ
●ラベンダー畑で、アモスとかるべ、アローに血
「ラベンダー」ラベタロール(商:トランデート)
「アモス」アモスラロール(商:ローガン)
※アモスはドラゴンクエストⅥの仲間キャラ
「かるべ」カルベジロール(商:アーチスト)
→カルベジロールは虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全の適応もある。なお、用量は[高血圧、狭心症>心不全]
「アローに血」アロチノロール(商:アルマール)
練習問題(参考:第109回 問160)
次の文章の正誤を答えよ。
・ラベタロールは、アドレナリンα1受容体及びβ1受容体を遮断することで、血圧を低下させる。
【解答】
正
【備考】
「αβ受容体遮断+Ca拮抗」のお薬には、ベバントロール、ブニトロロールなどがありますが、ゴロにはまとめきれませんでした。
β受容体遮断は、経口糖尿病薬と併用すると低血糖を誘発する可能性あり。(β受容体を遮断すると、グリコーゲン分解や糖新生が抑制され、血中の糖が減る)
β2を遮断するものは、気管支ぜん息が禁忌。
β1を遮断するものは、心不全が禁忌。